桜の見る春の夢  

何年か前のこと、
甲府盆地の桃やら八ヶ岳南麓の桜やら、天候不順のせいであらゆる花々が一時期に集中した春。
あちこち喜んで撮りながら梅の花咲く南麓の小屋ですごし・・・。
帰ってから、「そういえば?」と実相寺の神代桜がノーマークだったのを思い出し愕然としたことがあった。

で、今年は開花状況を見ながら日程調整をし、当初より一週間遅らせて開花にあわせ八ヶ岳南麓の小屋へ。
15日の天気は晴れ。
ウチとしては珍しく早起きして八時過ぎには現場に到着したが、既に人がわんさか。

兎に角人ごみはキライなので、早々に立ち去る予定でぐるっと画像をとりつつ順路を行く。
以前から、手前の花の植栽が何で畑風に横一列なんだろうと思っていたが、こうして画像に撮ると、いろいろと要らん意匠を凝らすより桜を美しく見せてバランスよく撮れる気がした。
南アルプスの山なみを背景に各地の有名どころ(三春の滝桜、薄墨桜など)の子桜など、多くの桜が植えられ、神代桜を囲んでいる。
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桜の季節、人は短い人生の一瞬の、輝く春を迎える喜びを味わうためにここに集い、神代桜の周囲を流れてゆく。
・・・桜から見れば、人々はかたわらを通り過ぎるか細い命の光の軌跡。
毎春の一瞬に集まっては流れ去る光の風。
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今という、芽生えてから2000年後の未来の時空を旅する老樹は、
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桜の樹々と南アルプスの山々に抱かれて、2000年の生という夢の中。
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・・・今年もまた、古木の見る夢は、春の一瞬明るくさんざめく。
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by chatadon-06 | 2012-04-20 11:35 | 八ヶ岳 | Comments(0)