ふていこん

最初にコレを見たときは
「何かの呪い?」
と思った。サクラの樹皮の内側にうねうねとのたくる根。生きたまま内部を侵食され、食い荒らされ、乗っ取られていくように見えた。
でも、この根は自前。
ソメイヨシノが自らの樹皮の内側に伸ばした根、不定根(ふていこん)だ。
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多くの樹木が幹の途中の傷ついた部分などから新たに根を出す性質を持っているそうだ。

この不定根を新たに出させ、何とか地面まで誘引してやればサクラの老樹に新しい若い根を与えることが出来る。
八ケ岳南麓の大糸桜も現在不定根の誘引中だった。

お花見の代名詞のようなソメイヨシノも不定根を良く出すことで知られており、うまく治療すれば短命で知られるソメイヨシノの寿命を延ばしてやることも可能だそうだ。
小さい頃から「挿し木」という言葉を当り前のように使ってきたが、「挿し木」が可能なのはこの不定根を出す、という樹木の性質によるものだと初めて繋がって、ちょっと感動。

それでは、木の寿命、個体としての木の寿命ってなんだろう?
例えもとの根は腐り果てても、新たに不定根が地に届けばいつまでも齢を重ねることになるが、その同じ枝が切り離されてから不定根を出せば、命の時間は初期化・リセットされ、新たな木の命の始まりとして初めからカウントされる。

今回の山中教授へのノーベル賞が「細胞の初期化」の研究に対して与えられたことを、ふと連想する。
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木には、どうでも良いことだろうケド。
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Commented by Mezzana at 2012-10-15 04:05 x
こういう木と根っこ、イタリアでもたくさん見ます!
でもそうなんですね、私も何も考えずに挿し木をしてきましたが、
そういう仕組みがあってこそ、なんですね…。自然ってすごいです。
下の写真は象がパオーン!としているところのような…w

過去記事、「ヘビ」と読んだだけで逃げたのは私です。
 
ゴメンナサイ ヽ(´Д`)ノ
Commented by chatadon-06 at 2012-10-18 13:18
Mezzanaさん、こんにちは
過去記事を書いた時、Mezzanaさんともうおひとり、逃げていただきたい方が思い浮かんで・・・笑。
逃げおおせたようで、安心しました。

ぱお=んですか?確かに象さんみたいですね。
メイヨシノの古木の樹皮は本当に象さんのお肌みたいにごつごつです。
で、穴の中に根っこがぐるぐる。。。怪。

これと、かわいい挿し木ちゃんたちが同じ原理だなんて、オドロキでした。

またネコ様の毎日で楽しませてくださいね。
by chatadon-06 | 2012-10-11 16:17 | 興味津々 | Comments(2)