砂洲と湿原と原生林。春国岱

2014年6月の北海道

後ろ髪引かれながら風蓮湖を発ち、昨日からロッジの向こう岸に眺めていた春国岱(しゅんくにたい)へと向かう。
a0091680_22252827.jpg
ネイチャーセンターのガイドマップの表

春国岱は、(とっても低い)砂丘、干潟、砂洲、湿原、海岸線の草原からなり、風蓮湖とオホーツク海の境に位置する。
北の海の海流が遺した三列の砂丘が並び、風蓮湖寄りはアカエゾマツなどの針葉樹林となっている。
遊歩道以外は人の立ち入りのない自然の成り行きのままの春国岱には多くの生き物たちが暮らしている。
昨日今日と姿を見たタンチョウも春国岱をねぐらにしているようだ。
大きなアサリの採れる干潟。
塩水の湿原。
大きな倒木の根とともに薄い土壌がはがされているが、浅く張った根のすぐ下は砂。
a0091680_16223085.jpg


深く根を張ることの出来ない木々はいかに大きく育とうとも時折こうして倒れてしまうことだろう。
a0091680_16223192.jpg

a0091680_16223273.jpg


そして、苔やわずかな腐葉土のなかに横たわる倒木からは若木が新たに芽生え、次の世代の林を作る。(倒木更新)
a0091680_162233100.jpg


倒木更新はあちこちで目にすることはあったが、これだけの規模のダイナミックな原生林の変遷を目撃したことはなかった。
a0091680_16223657.jpg
大きさ比較。

ゆっくりと、しかしたゆまずに林全体が生きて動いている。。。
春国岱の林縁では立ち枯れた木々が白い骨格のように並んでいたが、それもまた原生林の自然の成り行き。いつか林のすべてが枯れ朽ちてしまい砂洲が残るだけになるのかもしれない。
a0091680_1622345.jpg



長い年月を経て、海流や気象の変化のはてに陸地の形も生き物の種類も移り変わって来たことだろう。

出来ることなら何百年もこの上空に浮かんで、風や波のままに美しく移り変わる春国岱と風蓮湖の姿を眺めていたい。
a0091680_16223538.jpg


と長く感慨に浸る暇もなく、
次の北国の砂洲と林、野付半島へ。。
[PR]
by chatadon-06 | 2014-07-31 15:54 | お出かけ(八ヶ岳以外) | Comments(0)