八ヶ岳南麓今週のオススメ。犬塚勉絵画展。

先月末の八ヶ岳南麓。

雨模様ながら時々山々が姿を覗かせる曇天。
旧日野春小学校の校庭に初めて足をふみいれた。
以前から日野春あたりの景色は美しいと知ってはいたが、小学校の校庭からの眺めには圧倒された。
甲斐駒ケ岳と鳳凰三山を背景に、
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見事な樹形の桜の大樹が色づいていた。
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一年生から六年生までの成長を物語る鉄棒の段差。
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この地で四季の景色に抱かれて過ごした6年間。。。
日野春小学校の卒業生たちの心に刻まれた思い出はさぞや誇らしく輝かしいものだろう。

こんなロケーションの中で開催されている犬塚勉 絵画展。

何度か紹介記事を読み、写真を見たりしていたこの画家の絵画展が丁度開かれていた。
新聞などの小さな紹介写真だけでは単なる細密な描写の風景画に見えてしまいがちなのだが、なんだか「これは絶対会いに行かなくてはならない絵だ。」との確信があった。

使われなくなった日野春小学校の教室の中で出会ったその絵は、想像以上、いや想像を超えて静かに深く心を揺するものだった。

そこに描かれた自然は、単なる絵の素材でなく自己主張の手段でも、絵画的背景でもない。

ブナの大樹の下生えの枯れた茎、草原の中の点のように小さな花々、背景の光と影の中の木々の梢。
一つ一つが種名を特定出来るほどまで正確に描かれているが、単にマクロ写真のように細かく再現されている訳ではない。
枝の方向、生え方、葉の向き。
草原に射す光に重なり合った葉が作り出しているはずの複雑な影の重層。
細かく描くだけでは表現出来ない植物の、自然の姿が破綻なく表現されている。

賛辞を上手く表現出来ないが、何度も実物を見に行きたいと思う絵に初めて出会った気がする。

オススメです。



11月14日まで開催中。





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by chatadon-06 | 2014-11-08 00:38 | 八ヶ岳 | Comments(0)