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6月下旬の松本(まめ板)

先月、八ヶ岳南麓でたまたまテレビを見ていたら松本の光景が。

あちこちの修理や草刈り(夫が)だけで帰るのもなんだから、何処かへ、と思っていた矢先、松本名物らしい飴が、夫の心を捉えた。

このところ、出かけるときに通過してはいるが、松本の市街にあまり行ったことがない。
久しぶりに松本城にも(本命は飴)行って見よう、という事になった。

松本や安曇野の夏は暑い、という小さい頃からの経験を裏切らない暑さの松本。
常念や北アルプスの山々を背景に、変わらぬ松本城の天守閣。
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この風景を見るたび、真冬のこの堀の氷のうえを、キュルキュルキュルキュル…と小石が滑って行った音を思い出す。
(小さい頃に来た時のこと。今は堀が凍りつくことはないらしい。それに、今は石なんか投げたらイケナイだろうし。)
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烏城と呼ばれる松本城の黒は毎年黒漆を塗っているそうだ。スゴイ。

取り敢えず、無料の公園内だけざっと観光。お昼ご飯がてらその辺を歩くことに。

大名通り。
昔、松本城の修理中、せっかく訪れた人たちにせめてミニサイズでも、とわざわざ店をお城にしたという古本屋さん。
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この通りは今はシナノキの並木だそうだ。シナベニアでお馴染みのシナノキ、信濃のシナ、の語源ではないかとも言われる。
環境省の香り風景100選に選ばれたというこの大名通りのシナの並木。
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幸運な事に、ちょうど、うす甘く爽やかな香りの花が満開だった。予期しなかったこの時期だけの特典♪
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せっかくだから暑いのに耐えつつ少しぶらぶらし、高いのにメゲながら松本民芸家具を眺め、お昼は夫感動の美味しい栗おこわ。
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栗餡のあんみつ。
一つだけ頼んだら、ちゃんと小鉢を用意してくれた。
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食後は主たる目的の飴屋さん探し。
カーナビで辿り着いた古いお店で、首尾良く目的の「まめ板」をゲット。
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見た目は和風ピーナツタフィー?でも、全く違う、懐かしい味。
実は、この飴を見た時に、あ、コレ知ってる、と懐かしかったので、小さいころ父の親戚から貰って食べたことがあったのだと思う。
米と麦芽から生まれるうす甘さを幾重にも重ねて厚くして行ったような柔らかな甘味。
薄〜くまぶされた米粉の、かすかな粉っぽい米の味がまた素朴で良い。
そこにピーナツ♡
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極めて危険な食品ではあるが、西洋のタフィーと比べて油脂分が少ないので若干カロリー控えめでは。(そこっ!所詮ピーナツ入りだろ。とか言わないっ!)

夫はまた買う気満々だ。

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商品の表にある文は作り手による製造過程の説明と思い入れが書かれている…と思い、ふむふむ、そうやって作るんですか、なるほどなどと読み進むと、
突然の一文が。

「そこには、手を掛けることを惜しまない頑固さを感じる。」

…アナタ、いったい誰ですか。

美味しいだけじゃなく、楽しい飴だ。

























Commented by sikisai03 at 2017-07-13 07:13
豆板・・・飛騨にもまったく同じものがあります。
子供の頃は甘々棒やげんこつなどと同じで駄菓子屋に並んでおり、
それで育ったようなものです (笑)

なぜ松本にも?と思いますが、実は明治の初めは高山も松本も同じ筑摩県だったのです。
Commented by chatadon-06 at 2017-07-16 18:42
sikisai03さん
筑摩県、だったんですか。
それでは信濃の国は八州に境連なる🎵って歌はもっと後のものなんですね。

まめ板を岩手出身の知人が、懐かしい!これ知ってる!と食べたんですが、
「違う、私のたべてたのは生姜が入ってた」そうですので、全国で色々と麦芽糖系の板飴があったみたいですね。
by chatadon-06 | 2017-07-09 16:45 | お出かけ(八ヶ岳以外) | Comments(2)