つぶやき

ぼくのご主人は、ここにこっそりぼくを置くと、切なそうに振り返りながら去っていった。
誰かいい人に拾われて・・って泣きながら。
ルールだからって誰かに言われたのかもしれないけれど、きっとほかにも大変な事情がいっぱいあったんだろう。
もうお年寄りだから、この先世話ができないとか。
そうでなければ、あのやさしいご主人がぼくを手放すわけが無い。
・・・ご主人にとってはこの上なく可愛いくても、他人から見ればくたびれて薄汚れた犬のぼくを連れて帰ろうって人はきっと居ないだろう。
ぼくはこのままここで朽ちていくのだろう。
でも、いいんだ、そんなことは。
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・・・・・ただの綿と合成繊維のカタマリでしかないぼくを、本当の犬と思い違うほど愛してくれてありがとう。
        ぼくは幸せなぬいぐるみでした。
でも、ぼくを捨てることで傷ついたあなたの心が気がかりです。
ぼくを生きていると勘違いしたあなたの心の老いが、心の傷もあっさり忘れさせてくれていると良いのですが・・・・
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by chatadon-06 | 2007-09-18 17:15 | 通りすがり | Comments(0)