フォッサマグナ西辺を見下ろす

もう一週間がたってしまった。
先週の八ヶ岳南麓からのちょっとお出かけ後編。
高ボッチのお昼ごはんの後もまだ青空が続いている・・・
このまま帰るにはまだ少し早い。
ふと駐車場の脇を見ると、細めの舗装路が伸びている。
舗装路ではあるが林道テイスト。
コナシの林を抜けて少しばかり崩れている路肩を横目に鉢伏スカイラインと銘打たれた道を行く。
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林の中をしばらく進むとスカイラインの名の通り、時々稜線上をくねる道へと出る。
両肩が斜面のところも。
有料駐車場に車を置き、なだらかな道を少し歩くと展望台に出る。
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ちょうどトリカブトの花の時期で、青空に映えてきれい。
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谷を挟む向かい側には美ヶ原。
緑の斜面を雲の影がゆっくりと動いてゆく。
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更にレンゲツツジの紅葉と草紅葉の始まった傾斜路を登る。
遠くの山はかすんできたが、青空と秋風の高原に透き通った陽光がきらめき踊る。
頂上の神社の画像を撮っていたら、夫がしきりに呼ぶ。
急いでいい感じに赤錆びた展望台の方へ向かった。
逆光に夫の後姿ともう一つ
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・・・鹿。
急いで近づくと鹿が一頭、こちらを気にしつつもけっこうのんびり草を食んでいる。
意外に平気なようなので、夫がこちらを向かせようと声をかける。
「お~~い。鹿く~~ん。こっちだよ~~」
          (・・・でもあなた。「くん」って呼んでるそのコはメスですから。)
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「こっちこっちって、なんなのよ。ウルサイわね。」と思ったのかこっち向いてくれる鹿さん。
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↓夫の一眼画像を使わせてもらう。
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しばらくあちこち食べながら林の中の方に去って行った。
ここは2000メートル近い高原だ。きっと以前は鹿がいなかった地域ではないかと思う。
鹿はただえさを求めて食べ歩くだけだが、その行動範囲が広がれば、いずれ鹿が食べる高山植物は食い尽くされて植生がガラッと変わることになる。
何を守り、何を排除するか、価値観の問われるところだ。

逆光の鹿の後ろ側、はるか下にきらきらと光って見えるのは塩尻盆地方向だと思う。
左手には諏訪湖と諏訪盆地、右手には松本盆地が続く。
ちょうど糸魚川静岡構造線=フォッサマグナの西辺の曲がり角を上から見ていることになる。
汽車や夜行列車、国道や高速で何度も何度も通った盆地のルートをこうしてぐるっと見渡すのはじめての気がする。・・・少なくとも、そうと意識したのははじめてだった。
ここにはフォッサマグナって看板は無いけれど。

私の好きな、風がわたるだけで、人があまりいない場所。
そんな場所だった。
帰るころにはすっかり陽も傾き、斜面のススキが夕日に輝いていた。
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また行きたいけれど、駐車場は少なく、路駐はムリそうだし、渋滞したら引き返すのも難しそうだ。
人が行かない時を狙っていくしかないだろうな。
というわけで、素敵なところですが安易にオススメは出来ません。
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by chatadon-06 | 2009-09-28 15:03 | 八ヶ岳 | Comments(0)