フランス式階段工

昨年12月のこと、かねてから夫が見たがっていた、松本市の土木遺産へいった。
牛伏川(うしぶせがわ)フランス式階段工。
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以前に行ったことのある鉢伏山を水源とする牛伏川の治山・治水を目的として、一帯に施された土木工事遺産。
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2年ほど前貰って来た比較的目立たないちっこいパンフレットに、夫が何故かガッツリ食いついて、いく気満々。
私にとっても、この辺りは牛伏寺(ごふくじ)断層という有名な断層があるのでちょっと興味深い地域だった。
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で、今回、軽く調べてみると、この牛伏川の堰堤工事というのが中々に興味深いもので。。。
この本州ど真ん中、松本の山中の渓流に対する治山治水工事なのだが、なんと、遥か300キロも下流の信濃川の河口にまで及ぶ土砂災害の対策だというのだから驚き。
この「階段工」は富山から石工を呼び寄せて、一つ一つ石を積み上げて作った人力の結晶。
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更に上流にも。
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大崩れと呼ばれる荒廃した上流の斜面への植林、芝張りなど多様な砂防工事か施され、工夫が凝らされたという。
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↑階段工脇の斜面にも石貼りの水路。

完成から100年、現在もその機能を維持している。
人の手によるものながら、周囲の自然と調和し、美しい景観を織り成す。

当初、ニセアカシア(繁殖力のどエラく強い外来樹)か植林されていたと知り、蔓延しているのではと気がかりだったが、現在に至るまでの時間の流れの中でニセアカシアは老いて朽ち、林相の自然な転換が進行しつつあるらしい。

今回、在来種による自然林の復元事業かな?(←私見)と思しき看板も見かけた。
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あちこち雪の残る林の中、流れ落ちる幾條もの清流。
美しい砂防・治水遺産。
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いつもの通りこの日も出足が遅かったので、ほとんど人に出会わずに貸し切り状態で堪能出来た。

階段工のほとりではなんと、アルプホルンを吹く人が。
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さすが北アルプスを望む山岳王国、松本市界隈。

昼ごはんは途中の道の駅で。
禁断の高カロリー、ミックスフライ定食だが、税込500円のあまりの安さに、ついついたのんでしまった。
驚きの安さながら、とても美味しかった。
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色々と素晴らしい一日だった。





by chatadon-06 | 2019-01-12 16:10 | お出かけ(八ヶ岳以外) | Comments(0)